きょうを書いとこ日記

きのうとほんの少し違うきょう。だけど遠いあの日とはだいぶ違う。何から書こうか。ええと、そうだな、とりあえず、

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ふたりでひとりの美容師

今年から通っている美容院の美容師Sさんから
先日ハガキをもらった。




    ダイカさま、わたくし8月いっぱいでP美容院をやめます。
    来月から故郷の沖縄に戻り、新しく自分で美容院を立ち上げる
    ことに致しました。今までご愛顧ありがとうございました。S




昨日、P美容院へ行った。
彼女による最後のカット&パーマをしてもらいに。


Sさんの手捌きを鏡越しに見る。
私の髪を指の間に挟んで摘み上げながら、

「ハガキ、届きました?」
「うん、来月でしたっけ?」
「ええ、そろそろ故郷に戻ろうかと」
「でも自分でやるなんて凄いじゃないですか。誰かと一緒に?」
「ええ。妹とふたりで」
「へえ、妹さんも美容師なんだ」
「私たち、双子なんです」
「えっ、じゃあ、凄く似ているわけ?」
「ええ。一卵性ですから」
「ザ・タッチぐらい?」
「ははっ。そのくらい」
「…じゃあ見分けがつかないじゃない」
「そう」
「お客さんはどっちがやってくれているのか」
「そう。だから1週間をふたつに割ってふたりで交互に休もうかと思って」
「それって…ふたりでひとりってこと?」
「そう」

例えば、沖縄のサンセットビーチの傍に、白くて小さい美容院があって、窓からは遠くの離島まで見渡せそうな位置で姉妹が髪を切る。そこへ訪れる客は今日はどっちなんだ、髪を触られながらも、これは姉なのだろうか?妹なのだろうか?…なんて妄想する。ちょっと神秘的な光景だ。

ふと、不安になった。
Sというのは苗字である。いつも指名する時は苗字。
Sさんの下の名前は知らない。

「あの…」
「はい」
「このP美容院、」
「はい」
「妹さんは働いていたりしませんよね」
「…」
振り返った。意味もなく店内を見回した。

「えっ、それじゃあ…」
「ウソウソ、この店にはいませんよ。今までダイカさんを担当していたのは、ずっと私です。妹が働いているのは国分寺の美容院ですから」

鏡の中で、私の髪に鋏を入れ続けるSさんは笑った。
なんとなく別人のような笑顔で。

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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

  1. 2006/08/17(木) 21:08:38|
  2. きょうの体験
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2

コメント

ありがとうございます

小林泰様

コメント、嬉しいです。
ありがとうございました。
OBネットの方なのですね。
  1. 2006/08/18(金) 00:24:46 |
  2. URL |
  3. ダイカ #-
  4. [ 編集]

おもしろい!

小説であってもなかなか、実話なのだからすっごく。
  1. 2006/08/17(木) 22:12:07 |
  2. URL |
  3. 小林泰 #-
  4. [ 編集]

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  1. 2007/03/16(金) 17:19:01 |
  2. ダイエット情報

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